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調べるお編集後記

調べるお編集部による編集後記やブログに書ききれなかった事などを。編集部と言っても一人ですけどね。

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新経済サミット(NES2014)備忘録

4月9日、10日にホテルニューオータニで行われた新経済サミットに参加してきました。二日間ともわりとフルでセッションを聞いていたのですが、今回はプレスとしてではないのでとくにメモをとってないのでレポートではなく雑感をこちらに残してみます。


複数のスピーカーから出たのは「スピード大事」「女性の参加重要」

LINEの森川さん始め、何人かのVIPが「スピードが重要」と言っていたのが印象的だった。早く世の中に出し、圧倒的なスピードで市場をおさえたものが勝つという。今世紀は数の勝負なのでまずはスピード重視で数をいち早く確保し、収益はその後考えていけばいい、という趣旨の発言を何度か聞いた。まさに収穫逓増の原理といいましょうか。10年前からネット界隈では収穫逓増の原理の重要性は変わらないんだなぁと思いました。

スピード重視というのは、最低限のクオリティを備えたサービスをいち早くリリースするってことであり、全くの未完成品を早く出すのを指しているわけではない。そこは勘違いしがちなので気をつけたいところ。

スピード以外に「女性の進出」にも言及している方が何人かいた。PinterestのBen Silbermannなどがその一人。彼の発言はTHE BRIDGEにまとめられていたのでそちらをご覧ください。


海外サービスの日本進出におけるハードルはもはや言語だけ

丁度当日に日本版がオープンしたYelpのJeremy Stoppelmanがそんなことを言っていた。これまでの彼のキャリアにおいて「日本は特殊だぞ」と言われ続けていたという。文化も言語も異なり、サービスが上手く展開できないという事例が数多くあった。市場的には魅力的だが、難易度が高いと尻込みをしていた。しかし同じく「展開が難しい」と言われていたFacebookが日本でシェアを拡大したことにより「いける」と感じた、と。

これまで日本におけるハードルであった「文化」的なものはフラットになり、もはや言語のみが課題と言えるかもしれない。

これは脅威にも感じるけど、逆に日本発のサービスが海外展開をすることを考えるとむしろ「良い風」かもしれないなぁと。もちろん各国それぞれのローカライズ作業は重要(Angry BirdのPeter Vesterbackaはローカライズの重要性を説いていた)だが、これまでよりかはハードルは低くなっているのかもしれない。これはポジティブにとらえていきたい。


英語を勉強するか、プログラミングを勉強するか、どちらかだ

500 StartupのGeorge Kellermanは「投資家は(お金だけでなく)価値も提供しなくてはいけない」といった趣旨のことを言っていた。価値にはいろんなものがあるが、ファイナンス的なものだけでなく、経営や制作の素養も必要になってくるかもしれない。その中でもプログラミングの知識は実務者以外の人も必要な世の中なのかもなと。必須ではないけど、あった方が良い。

そしてもう一つが「英語」。前述のとおり日本と海外を分ける大きなハードルはもはや言語のみという側面もあるわけで、英語を使いこなすことがこれからの日本人のカギになってくるのは間違いなぁ。英語を流暢に扱う若者も増えてきてるし、おじさんも頑張らないとな・・・。