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調べるお編集後記

調べるお編集部による編集後記やブログに書ききれなかった事などを。編集部と言っても一人ですけどね。

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「キングダム」を42巻まで一気に読んでみた

中学生の時に横山光輝の「三国志」を読み、それ以来「水滸伝」「項羽と劉邦」「殷周伝説」など横山光輝の中国歴史シリーズは一通り読んだわけですが、スタートアップ界隈では「蒼天航路」が人気。やはり起業家は曹操に惹かれるようです。そして最近では「キングダム」が起業家に人気とのこと。「キングダム」に関しては起業家だけでなく多くの人にも人気のようですが、僕は読んだことが無かったので先日購入して読み始めました。



「キングダム」はご存知の通り秦の始皇帝の話。前述の「項羽と劉邦」の直前の話ですね。史実をある程度知っているので「こんなに素晴らしい政(後の始皇帝)が晩節は猜疑心の塊になってしまうのか…」とクヨクヨしたりするんですが、たぶん「キングダム」ではそうはならない、もしくはその前で終わるかもしれません。歴史というのは次の王朝が自らを正当化するために前王朝をボロクソの評価をするのが常。暴君として後世語られることが多い始皇帝ですが、彼の偉業を考えると、欠点もあったかもしれないけどやはり不世出の英雄であることは間違いない。

「キングダム」を読んでいると時に胸が熱くなるような場面がある。ネタバレになるからアレだけど、個人的には蕞城で政が民衆を奮い立たせる場面。あれが一番グッときた。全編に渡って政や信、王騎などのリーダーシップが「キングダム」の見所であり、起業家に支持されるとこかもしれない。ちなみにこんな本も(買いました)。


『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ


早く43巻出ないかなぁ。

「茶色のシマウマ、世界を変える」を読みました

「この先、自分はどういう風になっていけばいいんだろう」と悶々と悩んだりしていた。「善い人になりたい」とは思ったものの、抽象的なその目標を具体的なものにおとしこんでいかないとなぁと思ったり、どのように生きていくのがいいのだろうか。

40歳を迎えるにあたってそんなことを考えていた時にたまたまガイアックス上田さんのブログを読んだ。そこにあったのがこのエントリー。

小林りんさんの本、「茶色のシマウマ、世界を変える」を読んだ(Gaiax CEO 上田祐司の[脳]置き場)

分厚い本で、年に数冊しかこういった本を読まない僕には少しハードルが高かったが、上田さんがここまで熱狂的におすすめするには理由があると思い購入してみた。ちょうど名古屋のStartUp Weekendに参加する予定があったので、移動中に読もうかなと。



茶色のシマウマ、世界を変える―――日本初の全寮制インターナショナル高校ISAKをつくった 小林りんの物語

ISAK代表理事の小林りんさんの半生を綴ったこの本。「将来国際社会で変革を起こせるようなチェンジメーカーを育成」しているこのISAKを設立するまでのりんさんの思いや行動が細かく書かれています。

とにかく優秀で行動力がすごく、強い目的意識を持つりんさん。優秀さは持って生まれた部分もあるけど、行動力と目的意識というのは誰でも養えると思う。りんさんも「世の中に善い影響を与えたい」と思って、そのためにどうしたらいいかを考え、やることを決めたら圧倒的な行動力で突き進む。その辺にとても共感というか、なるほどぉと思った。

ぼんやりとした抽象的な目標をブレイクダウンしていき、そのために今できることをどんどんやっていく。自分が善いと思うことをやっていくしかない。そんな気持ちになった。自分を信じる力って必要だなって。とりあえず本を読んでる最中から行動が変わった気がする笑

「100人分の成果を出す軍師の戦略」を読みました

皆木和義著「1人で100人分の成果を出す軍師の戦略」という本を読みました。散歩途中に立ち寄った本屋で「軍師」の文字が目に入り、ささっと立ち読みして良さそうだったので、後日購入して読みました。戦国時代の名軍師10人のことがざっくりと書かれているので、ざっくりと知識を入れたい人には良いかも。

収録されている軍師達は以下の10人。

1.黒田官兵衛(敵の強みを弱みに変える)
2.竹中半兵衛(国のためなら主君に逆らうことも厭わない)
3.小早川隆景(目先の利益でなく長期的な視野で考える)
4.直江兼続(義を重んじ率先垂範する)
5.山本勘助(不遇に負けない遅咲きの人)
6.太原雪斎(巧みな根回しと外交戦略)
7.片倉景綱(時に主君の手本となり、盾となる)
8.本多正信(出戻りでも信頼を得た、徳川一の嫌われ役)
9.石田三成(豊臣政権No.1の非凡なマネジメント能力)
10.真田幸村(逆境でも諦めない日本一の兵)

一番ページを割いているのが黒田官兵衛。天下人秀吉の軍師であり、また秀吉から「常に世に怖しきものは徳川と黒田なり。」と言われた人物。その黒田官兵衛と竹中半兵衛、小早川隆景とのエピソードが興味深かった。ざっくりと要点を会話風に要約してみました。

黒田官兵衛と竹中半兵衛のやりとり
官兵衛が秀吉から「褒美を増やしてやる」と書かれた誓約書を見ながら「いつまでたっても実現されない」と不平不満を言っていたそうで、半兵衛が「ちょっとその誓約書見せて」と言い誓約書を取り上げると、いきなり破りだし、火鉢に投げ入れた。官兵衛が驚いていると、半兵衛は「こんな紙切れをいつまでも持ってるから褒美のことばかり気になって仕事に身が入らないんだ。一所懸命仕事に励めば褒美はおのずとついてくる」と諭した。これ以降官兵衛は気を入れ直して仕事に励み、大きく出世した。
このエピソードは知らなかったんだけど、僕もこれと同じことをいつも思っていて、ちょっとびっくりました。小さなことをいちいちアピールしたり、誇っていてもしょうがないし、小物感ハンパない。どんどん成果を出していくのが良い。そしてそれを上司は把握しないといけない。その辺のことは以前書いた日報を。

小早川隆景が黒田官兵衛に言ったこと
「あなたは決断後に悔やむことがあるでしょう。あなたは才知はずば抜けていて、人の話を聞いたらすぐに答えを出す。そのために十分に思慮を尽くさない場合や本意ではない場合もあり、後悔する時もあるでしょう。私は才知が無いので、話を聞いてからゆっくり考えてようやく答えを出すことができます。なので毎回すごく考えているので、決断したことに後悔は少ないんです。」
圧倒的に斬れる頭脳を持つ官兵衛は反射的に余計なことを言ってしまうこともあるのかもしれません。本能寺の変を秀吉とともに知った時に秀吉にかけた言葉とか、後々めんどうなことになったわけで。とは言え官兵衛はそういう部分もどんどん改善していったのでさすがだなと思うわけです。ちなみに隆景が死去した際に官兵衛は「この国に賢者はいなくなった」と言ったそうです。

さて、そんな軍師達のエピソードに加え、本書には偉人達の名言も時折紹介されています。この名言だけを拾っていってもけっこう面白い。


最後に本線とは少しズレるけど、大事だなぁと思ったことが。「本多正信」の項で徳川家康の三方ヶ原の戦いのことが書かれていました。若かりし家康が血気にはやって武田軍の策に陥り壊滅的な大敗を喫した戦い。この戦いのことは名前くらいしか知らなかったけど、改めて知ると同時に「調子に乗ったり、血気にはやったりして行動すると大打撃をくらうな」というのを感じた。僕が好きな三国志でもそういう場面は数多い。気をつけよう・・・。



1人で100人分の成果を出す軍師の戦略