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調べるお編集後記

調べるお編集部による編集後記やブログに書ききれなかった事などを。編集部と言っても一人ですけどね。

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GWなのでオフィスにあったホリエモンの「ゼロ」を読んでみたよ!

East Venturesのオフィスにはオモシロそうな本が置いてあるので、そのうちの一冊、ホリエモンの『ゼロ』を借りてきて読んでみました。※metapsのSPIKEで売られてた!

ホリエさんはこないだニコ生の撮影をしてるとこをチラっとお見かけした程度だけど、当然昔から存知上げており、前職時代にMAの話がチラッとあったり、ライブドアの子会社が代理店をやってくれたりしてた。2005年くらいに「ライブドアがバファローズ買うなら、ウチも大きくなってサムライジャイアンツを作ろうぜ!」みたいな会話があったのを懐かしく思い出したりw

『ゼロ』は2時間くらいでざっと読めるし、そのあとポイントを再度読み直して今後の糧にしたりできるのでおすすめかも。内容は概ね同意で、自分自身のこれからの生き方を考えさせてくれる内容だった。内容を書いてしまうとネタバレになってしまうので、5つばかり興味深いポイントをあげて感想を書かせてもらいました。あくまで僕の感想なので、興味持った人は実際に読んで自分なりの感想を考えてみるといいと思います。それでは。


1.自分がゼロに近い状態の時に改めて本当の価値を知る。

塀の中での若い看守からのさりげない優しさ、元社員からの応援色紙。これは彼が限りなく弱い存在「ゼロ」に近い状態で受けた行為。弱い人には頼らないし、打算的な価値を求めてこない。本当に自分が持つ価値を表しているんだと思う。これまで関わってきた人のほんの数%かもしれないけど、そういう人がいた事を確認できたってのはこの上なく嬉しいことだと思う。

僕も過去に何度か似たような経験がある。

今でも鮮明に覚えているのが、大学を経済的理由で辞めなければいけない時。いつものように僕の部屋には高校時代からの友人数人がたむろしていた。今度自分達が主催のインカレイベント(まぁ平たく言うと飲み会)の打ち合わせをしてた記憶が。その日の昼、父親から「会社が倒産した」と聞き、学費が払えない事を知った。正直インカレの事など考えられなかった。黙っていようかと思ったけど、どうにもならず友達に「大学を辞める事になる」と打ち明けた。「マジかよ・・・」と重い空気になった。次の瞬間「じゃあ俺が○○万用意するよ」と一人が言い出した。つられるように他の友人も「俺は○○万くらいしか用意できないけど、親に相談してみる」など次々と援助の声が上がった。嬉しかったけど僕は全てを断って結局中退した。でもその時の友人の好意は今でも深く心に刻まれている。見返りの無い行動を受けるためには、日頃から誠実でいなければならないと強く思ったのはその時かもしれない。

彼も世間的にはいろいろと批判もされ、実際に嫌いだと思っている人も多いと思う。その中には誤解のままそういう認識になっている人も多いだろう。しかし、どうしようもなく弱い立場になった時や、現在など様々な嬉しい行動を受けている。これは一部の本当に彼を理解している人に信用されているからだろう。世の中全ての人に自分を理解してもらうのは難しい。自分に近しい人が信用して見返りのない行動をしてくれるので良い気がする。あとは1個ずつその範囲を広げていくだけ。0から1に、そして2、3と。


2.目の前に流れてきた小さなチャンスに乗るかどうかで決まる。小さな成功体験や経験が自信につながる。

これはそう。僕がウダウダとしてた時を思い返すとチャンスに対して乗らなかった。「どうせ自分には・・・」と決めつけて行動しなかった。まずはやってみないことには出来るかどうかわからない。流れてくるチャンスがおもしろそうなら乗ってみて、その後考えればいいのかなと。「やっぱ違うわ」と思ったら降りて、次のチャンスに乗ればいいだけ。あんまり考えすぎると行動できない。場数をこなすと何回かに一回くらいは成功し、それを積み重ねていけば自信も出てくる。


3.どんな仕事も能動的に取り組めば楽しいものになる。

これはマネジメントの人が必ず言う。僕も言ってた。でもなかなか伝えられないんですよね。それができるかできないかで、将来が結構変わると思う。仕事だけじゃなくて生活全般に言える。


4.仕事の質は集中力×時間。

最初は集中力の質も悪く、結果仕事の質も悪くなる。だから時間をこなす。そうすると睡眠時間や余暇が減り、集中力が無くなる・・・という負のスパイラルに陥りがち。やっていくうちに集中力の質を高くしていけば仕事の質も上がる。どうしたら集中力の質を高く保持できるかを考えて生活するといいかもなって思ってます。


5.物事を出来ない理由から考えるのか、出来る理由から考えるのか。

これはこないだツイートしてのと似た感じでビックリ。----
そんなわけで今年初読書。GWにもう一冊読もうと思ったけどタイムリミット。電車の中とかで読もうかな。



「ペパボの教科書」を早速読んでみた

中の人より献本して頂き読ませて頂いた『ペパボの教科書』。


ペパボの教科書 インターネットサービスではじめる、あたらしい自分

ペパボの教科書 特設ページ


どんな創りの本なのかなーと注目してたのですが、開いてみるとペパボらしい感じ。一言で言うと「ペパボファンブック」といった趣き。ペパボをよく知っている人や、ペパボのサービスを利用している方のファンなどを招いたホームパーティのような印象を受けました。

僕は非関係者の中では、相当ペパボについて詳しい方だと自覚しております。サムライファクトリー(忍者システムズ)に参画する前から当然知ってたし、同じ業界になってからも近くに存在を感じ続けています(これまでの思い出は今年の初めに「ペパボさんが会社設立10周年だというので」という記事を書いたので、そちらをご覧頂ければと。)。
というわけで「ファン」の一人だと思うし、いろいろと楽しく読ませて頂きました。まだファンではない方も読むことによってペパボの空気感などが伝わってくると思います。


『ペパボの教科書』にも載っている「浮遊写真」の林ナツミさんや、オシャレ日常で好きな「ダカフェ」さんなど、ペパボのサービスを通じて存在を知り、ファンになったケースも多い。クリエイターが個人活動からパブリックに活躍していくきっかけをペパボは数多く創ってきたと思うし、それらのクリエイターを取り上げた『ペパボの教科書』は「ペパボらしい」仕上がりと言えるのではないだろうか。

きっとこれからもこれまでと同じようにクリエイターを支援し、飛躍のきっかけを創るお手伝いをペパボはしていくんだろうな。

ペパボのサービスはWebサービスなんだけど「紙」感があるんですよね。紙やリネンといった感じがする。上手く説明できないけどw そういう部分はこれからも持っていて欲しいなぁと個人的には思う次第でございます。


クラウドワークス吉田さんの「世界の働き方を変えよう」を早速読んでみた

以前から業界で話題となっていたクラウドワークス。ウチでも2012年よりクラウドソーシングの事業をやっていたこともあり、クラウドワークス、そして吉田さんは気になる存在ではあった。しかし面識はなく、Twitterでフォローしている程度の繋がりでした。そんな今春のある日、僕は夢を見ました。何でお好み焼きだったのかはわからないけど、とにかくこんな夢を見たので、深く考えずツイートしたところ、吉田さんご本人から「行きますかー」とリアクションを頂き、後日実際にお好み焼きを食べに行くことになりました。初対面ではありましたが、共通の友人などを交えた会合だったので特に緊張せずにお話できたかと記憶しています。しかし、その時の吉田さんの印象は今でも強烈に脳裏に残っています。

宴もたけなわになってきた頃、クラウドソーシングの話になり、そこで吉田さんは非常に熱く、事業の意義や信念、使命感的なことを語り始めました。初対面な僕はただただ唖然と話しを聞くに終始しましたが、「起業して事業をやっていくには、これくらいの信念が必要なんだな。」と軽いカルチャーショックを受けたわけです。時に語気を荒らげ、鬼気迫る感じで語る姿に「何かの啓示を受けて、その達成の為に全てを捧げるような感じだ」とも思った。とにかくセンセーショナルな出会いでした。いや、これね、マジで自分の中の考えが少し変わった出来事でした。吉田さん始め、同席した諸先輩方の考えはとても勉強になりました。

その後も何度か食事をご一緒させて頂き、吉田さん中心に発足された協議会にもウチも参加することになったり、良いお付き合いをさせて頂いております。そして今回、著書を刊行したということで、早速読んでみました。今年2冊目の読書。(一冊目は藤田さんの「起業家」


『世界の働き方を変えよう クラウドソーシングが生み出す新しいワークスタイル』

第1章:最初の挫折 演劇への夢破れる
第2章:2度目の挫折 信頼していた役員の裏切り
第3章:再起、そしてクラウドワークス始動へ
第4章:クラウドソーシングがもたらす、働き方革命
第5章:クラウドワークスが提唱する、これからの働き方
第6章:ベンチャー立ち上げを通じて学んだ仕事術

同じ業界ですので、前半の2つの章が個人的には興味のあるところ。

演劇やマンガ、サブカルチャーに造詣が深いということは知っていたのですが、演劇に関して、ここまでやられていたとは知りませんでした。「演劇の夢破れる」とありますが、続けようと思えば続けられたんだと思うのです。でも様々な挫折があり、断念というか就職の道を選んだ。演劇自体に挫折したわけではないなぁという感想。第2章は就職し社会人になり、転職を重ねてドリコムで上場を経験、そして最初の起業をし、苦い体験をしたというあたり。この2つの章がクラウドワークス以前の話。

「人」というものは何なのか?

大学時代に演劇会場の契約で失敗した話、新卒で入社した会社を辞める際に上司から言われた言葉、転職先の社長の話、いろんな人と交流し、ITベンチャーに転職。ITベンチャーでの組織の難しさ、独立してパートナーの離反に合う話。総じて「人」の難しさで挫折をし、それを糧に次のステージに進んでいるという印象。

「人」というのは難しい。僕も毎日思っている。でもやっぱり年を重ねるごとに見える世界が違ってくるような気がするんですよね。僕は昔、人の気持ちを読んでやろうとばかり考えていたんです。でも最近は人の立場になって考えてみようって思うようになってきた気がする。まだまだ完璧じゃないんだけど。やっぱり会社なり組織なりをやってく上で「人」ってのが一番重要だと思うから、「人」との向き合い方、自分の生き方などを磨いていく必要があるのかなぁって。

いくつかのメディアやこの本にも繰り返し書かれている「クラウドワークス創業から社員は一人も辞めてない」ってフレーズ。「人」との向き合い方を模索し、現在は良い環境を築いているという自信の現れであり、一方自分自身に言い聞かせているような面もあるのかなと感じます。

吉田さんはまだまだ進化の途中なんだろうなと思う。いや、これは凄く良いことで、まだまだ成長できるってことなわけです。役者さんは死ぬまで勉強だと思う。いろいろな役を演じたり、さらなる演技の深さを追求したりと。経営者も同じなんじゃないかなって。そして吉田さんもそう思ってるに違いない!(僕もそうありたい!)※最後の方、ちょっと偉そうになってスミマセン…。



世界の働き方を変えよう