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調べるお編集後記

調べるお編集部による編集後記やブログに書ききれなかった事などを。編集部と言っても一人ですけどね。

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マリッサ・メイヤーは真の博打打ち

米ヤフーが先日のSummly、Tumblr買収に続いて、今度はHulu買収に乗り出しているそうで、「アメリカも爆速」「マリッサ流石!」「資金は大丈夫か?」などと言われています。買収した後にサービスを活かせるかどうかは、これからのお楽しみですが、ここまでの動きは「マリッサ・メイヤーはただ者ではないなぁ」という印象です。

マリッサ・メイヤーは雇われ社長なわけです。オーナーであれば、これだけの巨額な買収案も比較的出しやすいと思いますが、雇われ社長にはなかなか難しい。でもマリッサ・メイヤーはどんどんお金を使ってる。これはなかなか勇気がいることだと思うんですよね。もし僕だったら、雇われた会社の資産をいかに安全に増やしていけるかを考えて行動すると思う。

でもさ、米ヤフーはこれくらい派手な戦略、言わば博打を打っていかないといけない状況なんですよ。で、マリッサ・メイヤーは博打打ちなんです。所持金が3,000億円くらいあったら、「3,000億円までは使えるな」と考えるタイプなんだと。所持金がなくなったら「あぁ、今回は負けた。さぁ、次」っていうタイプなんだろう。そういう人じゃないと、米ヤフーの立て直しは難しいと思うので、やはりこの人選は今のとこ当たってると言うしかないのかなぁって感じています。

株主は「こいつならやってくれそう」という人を任命するわけだから、任命された役員は臆することなく勝負をすればいいんですよ。「ヤバイ」と思ったら辞めさせるだけ。


【関連エントリ】
NASDAQのネット企業ってどのくらいキャッシュ持ってるのか少しだけ調べてみた
増え続ける情報に対しての新たな提案『Summly』を米ヤフーが買収


『志は大きく、器はちっちゃく』の意味がわかった件

憎しみとか怒りのエネルギーは強烈なんですよねえ。。
『志は大きく、器はちっちゃく』というセリフを先日聞いたんですが、そんな感じです。競争心大事というか。

週末にけんすうさんがFBに投稿されていたのの抜粋です。『志は大きく、器はちっちゃく』というのが印象的で。でも言葉の意味を考えたのですが、今ひとつ「これだ」という答えというかイメージが出来なかったですよね。でも先日界隈の皆様と話しをして、言葉の意味がついにわかりました。

「志が大きい」というのと「器が小さい」というのが相反する気がしてイメージできなかったんですが、「器が小さい」の意味としては、執拗に競合に敵対心を持つとか、許容しないとか、そういった類の感情みたいな感じと聞いて、なるほど納得となりました。「器が小さい」と書くと何だか嫌な感じがしますが、小さな変化や動きに気を配り、嫉妬に近い感情を持って事業にぶつけるって大事なことなんだろうな。それが競争を生み、成長になる、ということか。

そう考えるとたしかに『志は大きく、器はちっちゃく』な経営者は多い気がする。しかもそういう感じの人がわりと成功している気がする。もちろん『志は大きく、器も大きい』で成功するってのがベストなんだろうけど、それこそビジネスにおいては相反する事なのかもしれないなぁ。

とは言え、やはり志も器も大きくなりたいなぁって思うのは欲張りなのかな。現状どちらも小さいので何ともアレですが・・・。





『Qixil』『U-NOTE』『STORYS.JP』は同じライン上にあるサービスのような気がしてきました

一ヶ月くらい『Qixil』『U-NOTE』『STORYS.JP』を使ったり眺めたりしてました。で、この3つのサービスは同じライン上にあるサービスのような気がしてきました。ブログタイトル通り、まさに妄想だけど。

・回答がナレッジになる→『Qixil』
・投稿がナレッジになる→『U-NOTE』
・投稿がナレッジになる(ものもある)→『STORYS.JP』

といった感じ。現状は3つともアカデミックな雰囲気を漂わせていたりするんだけど、『STORYS.JP』は少し大衆化に舵をきったのかな。まぁ、とにかくこの3つは同じラインにある感じだし、好きな部類なので注目しています。




以下、長いので・・・。


『Qixil』は簡単に言うとQ&Aサービス。とにかく回答者が豪華で、そこに興味があって参加してみました。回答を見るだけならば会員じゃなくてもできるのですが、やはり見ているうちに回答してみたくなるのが世の常。なんとか会員になってみて、いくつかの回答に答えてみました。

けんすうさんとかの回答が素晴らしくて、高度なコミュティが展開されているのですが、やはりこの手のサービスの多くがぶつかる「質問の質と数」の問題に直面しているような気がします。なんとなくのイメージなのですが、「ユーザーが増える→質問が増える→コミュニティの質の低下」という風になってしまう傾向が質問系サービスには多い気がします。けんすうさんの回答などは、若い経営者や起業志望の方にはとても参考になると思うんです。こういうナレッジデータベースの方向に行くと面白いんだけどなぁと思ったり。

個人的にはクローズ度を高めて、質の担保をした方がいいのかな?って思うけど、その場合にサービスをどのようにスケールしていくかはまた別の課題として出てきますが・・・。あと、やはり「質問」の質ですよね。有名経営者さんとかは「質問」しないと思うので。

「質問をする行為、回答をする行為」と「ログを閲覧して知識を得る行為」のどちらに重点を置くかでサービスの方向性が変わっていきそうだなって思います。3つの中で、サービス運営として一番難しそうなのが『Qixil』なのかなって。でも化けたら面白そうなんですよね。


『U-NOTE』は「議事録をまとめる行為」「まとめを閲覧して知識を得る行為」がポイントのサービス。他の2つのサービスよりも敷居の少し高いCGMと言えるかもしれない。

こちらもとても勉強になるまとめが数多く掲載されています。
【参考】イベントまとめサービス『U-NOTE』の中から興味深かったまとめを5つほど

競合はNAVERまとめとかだと思うけど、『U-NOTE』はイベントに特化しているのが現在の強みだと。「イベントのまとめはU-NOTE」っていうブランディングが確立すると面白い。あと、『U-NOTE』って『ZOZO TOWN』的だなって感じる。イベントも有名ショップも大都市に集中する。でもそれらを欲する人達は日本各地にいる。その人達をすくっていくという点で似ているような気がします。

こちらも結局掲載まとめのクオリティがポイントですよね。クローズドなイベントなどにどれだけ進出できるか。あとは質の高いまとめ制作者を増やすか。


『STORYS.JP』は自己顕示欲満載な投稿から、どのように面白いネタをピックアップしてメディアとして表現していくかがポイントかな。「質問」ではなく、勝手に回答していくので、そこのハードルは低い。テレビとの提携ってのはこの段階では凄いなと思う。方向性からいって経営者の半生的な自伝とかは増えていかないで、「電車男」みたいな物語が増えていく気がする。洒落怖みたいなものとかも。おそらく当初のイメージとは違っていきそうだけど・・・。

http://storys.jp/takanori.oshiba