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調べるお編集後記

調べるお編集部による編集後記やブログに書ききれなかった事などを。編集部と言っても一人ですけどね。

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ユナイテッドの社内スタートアップ支援制度はおもしろい

モーションビートとスパイアが合併できたユナイテッドから「新会社設立」のお知らせが出てました。

子会社の設立に関するお知らせ

スマホメディアの会社らしいのですが、具体的にはまだよくわからない。社内スタートアップ制度の適用第一号案件らしいので、ユナイテッドとしても今後の成功例になってほしいとこじゃないですかね。

新会社の社名はフォッグ株式会社、ユナイテッドの事業部長だった関根氏が代表に。面白いのが資本関係。ユナイテッドが66%、関根氏が34%と。あんまり見ないスタイルな気がします。個人的には嫌いでない試み。新会社の代表の決意表明にも思えるし、もし将来子会社を外れて独立なんて場合も代表者にある程度経済的なメリットも残るだろうし。

で、この社内スタートアップ支援制度は『U-Start』というらしく、概要は以下の通り。


当社の一定以上のマネジメント層を対象とし、事業運営において成果を挙げた者、または新規事業の企画立案・事業化において実績があると認められる者に対し、大きな挑戦の機会と裁量を与える。

1.対象者と内容
・一定の応募条件を満たした者(対象者)に対し、対象者の立てた事業企画に基づいて新会社を設立し、かつ当該子会社の代表者となる権利を与える。
・さらに特別な条件を満たした対象者には、当該新会社の設立時に、対象者が一部出資することができる。

2.事業企画の条件
・新規性、事業性、将来性のある事業(既存事業の切り出しは含まない)
・当社の注力事業領域(スマートフォンメディア事業、RTB 広告事業)に関連する事業

3.新会社の形態
・当社が議決権の過半数を保有する連結子会社とする。

今回の代表者における出資は「特別な条件」を満たしたってことですね。何ですかね、特別な条件って。新代表が340万のキャッシュを持っていないといけないわけで、そういう部分も条件ではありますね。

こういった取り組みはこれからいろんな会社で行っていきそうな気がします。


サイト売買についての話がTLに流れてて、サイトを量産したくなったことなど

Twitterのタイムライン上でサイト売買についてのツイートが流れてたんです。

流れをまとめるとこんな感じでしょうか。

・サイト売買サービスで高額案件があった。
・SEO的に難ワードの比較サイトが980万円で売却成立したらしい。
・月4,500万PVの育児支援サイトが3億円で売れたらしい。
・サイト売買においては売り手が圧倒的に有利。
・サイトは運営しないとすぐに価値が落ちる。
・サイト運営はSEOやコンテンツなど属人的要素が多いので購入はリスク高。

980万円でも凄いけど、3億円って凄すぎ。サイト売買レベルを超えて、会社売買レベル。こういう事例ってあるんですかね。あくまでサイト掲載情報が正しければだけど。まぁ上場会社運営のサイト売買サービスなので大丈夫だと思うのですが。これでどこのサービスかだいたいバレましたがw

サイト運営はほんとに属人的要素が多いと思います。コンテンツ面は引継先が何とかできると思う。むしろ売却後の方が上手くケースも多い。前述の育児支援サイトは月間4,500万PVもあるということから結構な人気サイトなんだと思うけど、そのレベルでもさらなる発展の可能性はありそう。サイトは担当者(作り手)の情熱がどれだけかによって変わってくると思うし。4,500万PVを生み出すには相当な情熱を注いでたろうから、引継先の人達もそれ以上でサイトを運営していってもらいたいなぁって。

一方、気をつけたいのが、おそらくFX比較サイトの方がそうだと思うんだけど、その売買案件のサイトが内容よりも検索上位にいるから価値がついている場合はリスク高いってこと。引継先がこれまで同様のSEO対策をできるか疑問。多くの場合は「その検索順位にいくのが難しいから買ってしまえ」というのだろうけど、そうなると検索順位の下落はすぐにやってくるでしょう。サイトの価値はどんどん下がっていくでしょう。

もう6年か7年くらい前になると思うんだけど、SEO的に3本の指に入るんじゃないかと思うキーワードで1位かなんかにあったサイトを某社がわりと凄い金額で購入したらしい。でも確か2、3ヶ月くらいで順位が劇的に落ちてしまって、売買時の価値はほとんど無くなってしまった。

サイトの資産鑑定はKPIも多い分だけ試算しやすいかもしれないけど、こういったリスクを回避する手段も当然ながら考えて購入した方がいいよなぁって。今日のTLの流れを見て改めて思った。

サイト売買は売り手も買い手も賢く使えばどちらにもメリットは生まれるはずなので、これからも一定の存在感は持つのかなって思ってます。とりあえずサイトをいっぱい作ろうと思いました。

『BASE』とか『Stores.jp』を束ねて、ネットにおけるセレクトショップができたらオモシロイ!!

スマートECというのか個人間決済プラットフォームというかそういった類のサービスが流行っていますね。『BASE』とか『Stores.jp』とか。ウチでも『忍者ShopBoard』ってのを出した。

便宜的にこれらのサービスを「ショッピングカート」って呼びますが、ショッピングカートってモールを作って盛り上げないと成功しないって誰かから聞いた事あるんですよね。楽天とかが良い例だと。1個1個のショッピングカートだとやはり媒体力が弱い。束ねて盛り上げる。まさにキュレーションですね。ショッピングモールはキュレーションの先駆けなんだなぁ。

で、『BASE』とか『Stores.jp』とか。当初「モールは作らない」といった趣旨を関係者の方が仰ってたのを見たのですが、特設モールを『BASE』では開設しているみたいですね。『Stores.jp』の方はモールは見当たらない。どこかにあるのかな?

ソーシャルを使って各自がPRをして盛り上げるってのはなかなかハードルが高いような気がするのですよね。『BASE』など特に「収穫逓増の原理」に基づいてサービスの認知拡大に全能力を注ぎ込んでいるような感じがします。現段階で「マネタイズはどうするの?」なんてのは彼らにとってはナンセンス。圧倒的なシェアを奪ってしまえば何とかなってしまう場合も多いwebサービスですので、おそらくそれを突き詰めているんだろうなぁと妄想しています。

シェアを奪ったらマネタイズ。ひょっとしたらお店のPR手法・マーケティング支援というのでマネタイズするってのもあるかもしれないなって思いました。


上記ショッピングカートが普及したらハンドメイドECサービスとかが煽りをくらってしまいそうな気もします。ターゲットが被ると思うんですよね。ハンドメイドECサービスは個人的にとても興味があるジャンルなのです。彼らとしてはモールの強みを活かしていき、メディアとして価値を高めていくのが良いんだと思うのです。

こう書いてたら「ブログなども同じだなぁ」って思ってきました。


あと、スマートECというのか個人間決済プラットフォームみたいな分散したものを一つに束ねるキュレーションモールってのはアリだと思う。凄くオモシロそう。ネットにおけるセレクトショップとかできたらオモシロイ!!


【参考記事】
『Etsy』はもうすぐ売上10億ドルらしいけど、国内ハンドメイドECはどうなの?