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調べるお編集後記

調べるお編集部による編集後記やブログに書ききれなかった事などを。編集部と言っても一人ですけどね。

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Microsoft「de:code」のキュレーターをさせて頂きました



5月29日・30日に開催されるMicrosoftの開発者向けカンファレンス「de:code」のキャンペーンとして、Microsoftのテクノロジが生み出す可能性を表現した動画が作られ、そのキュレーターをさせて頂きました。未来感溢れる動画です。すごい。

【説明が難しいけど、凄い未来感】
http://aka.ms/decodevv1

【時空が歪むかのような Radial Wobble 効果】
http://aka.ms/decodevv3

説明するよりも動画を見てもらった方がいいと思うのですが、子供の頃に想像していた「未来」が実現されつつある気がしました。


GWなのでオフィスにあったホリエモンの「ゼロ」を読んでみたよ!

East Venturesのオフィスにはオモシロそうな本が置いてあるので、そのうちの一冊、ホリエモンの『ゼロ』を借りてきて読んでみました。※metapsのSPIKEで売られてた!

ホリエさんはこないだニコ生の撮影をしてるとこをチラっとお見かけした程度だけど、当然昔から存知上げており、前職時代にMAの話がチラッとあったり、ライブドアの子会社が代理店をやってくれたりしてた。2005年くらいに「ライブドアがバファローズ買うなら、ウチも大きくなってサムライジャイアンツを作ろうぜ!」みたいな会話があったのを懐かしく思い出したりw

『ゼロ』は2時間くらいでざっと読めるし、そのあとポイントを再度読み直して今後の糧にしたりできるのでおすすめかも。内容は概ね同意で、自分自身のこれからの生き方を考えさせてくれる内容だった。内容を書いてしまうとネタバレになってしまうので、5つばかり興味深いポイントをあげて感想を書かせてもらいました。あくまで僕の感想なので、興味持った人は実際に読んで自分なりの感想を考えてみるといいと思います。それでは。


1.自分がゼロに近い状態の時に改めて本当の価値を知る。

塀の中での若い看守からのさりげない優しさ、元社員からの応援色紙。これは彼が限りなく弱い存在「ゼロ」に近い状態で受けた行為。弱い人には頼らないし、打算的な価値を求めてこない。本当に自分が持つ価値を表しているんだと思う。これまで関わってきた人のほんの数%かもしれないけど、そういう人がいた事を確認できたってのはこの上なく嬉しいことだと思う。

僕も過去に何度か似たような経験がある。

今でも鮮明に覚えているのが、大学を経済的理由で辞めなければいけない時。いつものように僕の部屋には高校時代からの友人数人がたむろしていた。今度自分達が主催のインカレイベント(まぁ平たく言うと飲み会)の打ち合わせをしてた記憶が。その日の昼、父親から「会社が倒産した」と聞き、学費が払えない事を知った。正直インカレの事など考えられなかった。黙っていようかと思ったけど、どうにもならず友達に「大学を辞める事になる」と打ち明けた。「マジかよ・・・」と重い空気になった。次の瞬間「じゃあ俺が○○万用意するよ」と一人が言い出した。つられるように他の友人も「俺は○○万くらいしか用意できないけど、親に相談してみる」など次々と援助の声が上がった。嬉しかったけど僕は全てを断って結局中退した。でもその時の友人の好意は今でも深く心に刻まれている。見返りの無い行動を受けるためには、日頃から誠実でいなければならないと強く思ったのはその時かもしれない。

彼も世間的にはいろいろと批判もされ、実際に嫌いだと思っている人も多いと思う。その中には誤解のままそういう認識になっている人も多いだろう。しかし、どうしようもなく弱い立場になった時や、現在など様々な嬉しい行動を受けている。これは一部の本当に彼を理解している人に信用されているからだろう。世の中全ての人に自分を理解してもらうのは難しい。自分に近しい人が信用して見返りのない行動をしてくれるので良い気がする。あとは1個ずつその範囲を広げていくだけ。0から1に、そして2、3と。


2.目の前に流れてきた小さなチャンスに乗るかどうかで決まる。小さな成功体験や経験が自信につながる。

これはそう。僕がウダウダとしてた時を思い返すとチャンスに対して乗らなかった。「どうせ自分には・・・」と決めつけて行動しなかった。まずはやってみないことには出来るかどうかわからない。流れてくるチャンスがおもしろそうなら乗ってみて、その後考えればいいのかなと。「やっぱ違うわ」と思ったら降りて、次のチャンスに乗ればいいだけ。あんまり考えすぎると行動できない。場数をこなすと何回かに一回くらいは成功し、それを積み重ねていけば自信も出てくる。


3.どんな仕事も能動的に取り組めば楽しいものになる。

これはマネジメントの人が必ず言う。僕も言ってた。でもなかなか伝えられないんですよね。それができるかできないかで、将来が結構変わると思う。仕事だけじゃなくて生活全般に言える。


4.仕事の質は集中力×時間。

最初は集中力の質も悪く、結果仕事の質も悪くなる。だから時間をこなす。そうすると睡眠時間や余暇が減り、集中力が無くなる・・・という負のスパイラルに陥りがち。やっていくうちに集中力の質を高くしていけば仕事の質も上がる。どうしたら集中力の質を高く保持できるかを考えて生活するといいかもなって思ってます。


5.物事を出来ない理由から考えるのか、出来る理由から考えるのか。

これはこないだツイートしてのと似た感じでビックリ。----
そんなわけで今年初読書。GWにもう一冊読もうと思ったけどタイムリミット。電車の中とかで読もうかな。



渋谷のこと

GWの昼下がり「渋谷の若者文化衰退の悲劇 - ボン兄タイムス」というとても興味深いエントリーを読みました。引用したんだけど、多くの段落を引用しないといけないので、恐縮だけどざっくりと論点の流れをざっくりと書くと、

商店街の排除活動により渋谷にギャルサーはいなくなった
→クラブの取締が厳しくなり、高齢化
→渋谷音楽の聖地、HMVやクワトロなどが量販店に
→町田や横浜駅西口、地方のジャスコと変わらない
→いかがわしくてチャラい若者が排除
→NHKや国がAKBやオタク文化をサポート
→情報発信の場はアキバになってしまった

こんな感じだろうか・・・。齟齬があったら申し訳ないのですが・・・。

---
ボン兄タイムスさんが「渋谷若者文化」と言っているのは90年代後半におきた「コギャルを中心としたカルチャー」のことを指しているのかなって。コギャルカルチャーは全国規模の広がりを見せた。誰もが制服を着崩し、女子はルーズソックスを履いていた。センター街でプリクラを撮り、地べたに座って特に意味もなく話したり。そんなカルチャーは仰る通り、今渋谷には無い。無いというと言い過ぎかな。でも少なくなった気がする。


2つの音楽的潮流

ボン兄タイムスさんは「小学生の時に渋谷が華やかだった」と仰られているので、たぶん今28歳前後かな。僕より10個下の世代。僕の記憶だといわゆるコギャルブームって90年代後半だと思うんだけど、伏線はそのちょっと前から始まってる。

94年くらいから「DJブーム」が起きて、それと同時に「高校生DJブーム」が起きた。深夜のテレビ番組「anpon」や95年創刊のストニューが中心。有名私立高校に通い、DJをするイケメン「門田くん」とかがプレミアム高校生として話題になった。女子高生の流行も盛んに取り上げられた。DJ達は渋谷のマンハッタンレコードに通い、女子校生が登録する事務所の一つは明治通りのFILAのビルにあった(ちなみにそのビルはサイバーエージェント創業のビル)。イケテル高校生が渋谷に集まり、カルチャーが芽吹いた。HIP HOPのカルチャーが強い。

90年代前半から。そこには「渋谷系」と呼ばれる音楽カルチャーがあった。HMVやタワレコなどの外資系レコード店でしか買えないようなマニアックな音楽。ちょっとオシャレな感じの音楽がそこにはあった。こちらはクラブミュージックの趣き。

これら2つの音楽的潮流が上手い具合に「クラブカルチャー」として華開いた。そういう意味でクラブの取締強化ってのは大きな影響があるのかもしれない。


イケテル若者が集う街、渋谷

95年、安室奈美恵withSUPER MONKEY'Sの「TRY ME」が発売。女子高生に受け入れられた。いわゆるアムラーブーム。96年にブームのピークを迎えた。アムラーファッションは109に数多く揃ってるので、学校帰りの女子高生が渋谷に集まった。プリクラブームの影響もあるかも。センター街のプリクラのメッカには多くの女子高生が集まった。

イケテル男子高校生とイケテル女子高生が集う街、渋谷。そこに「自分もイケテル集団に入りたい」「他人よりもちょっと上にいきたい」という高校生などが集まり渦となった。みんなが背伸びした街だった気がする。大学生も多かったし、悪そうな人も多い。緊張と高揚が入り交じってた。イケテル若者が集う場所なのです。それは今もあまり変わらない気がしている。「イケテル人達が集う場所」というブランディングが渋谷には今でも存在してる。それはカルチャーではなく、文化として根付いてる気がするんですよね。表面的には町田や横浜西口と大差ないのかもしれない。でも似て非なるものかな、と。


街が流行を発信という時代ではないのかも

スマホが普及し、あの頃よりも「その場所」に行く必要が無くなったのも原因かもしれない。
80年代の竹の子族、竹下通り、80年代後半から90年代初頭のホコテンバンドブーム、ジュリアナ、そして90年代後半のコギャルブーム。若者を中心としたカルチャーがそれぞれあった。どれも「場所」を中心としたカルチャーだなぁって思う。そこに行かなければ体験できないカルチャー。そしてアキバのカルチャーも。今の若者はその「場所」に行くのがめんどくさくて、スマホを通して擬似的に集まっているのかもな。だから「場所」を中心とした文化っていう流れはできにくいのかも。「アキバから情報発信」って言うけど、正直アキバから何らかのムーブメントが発信されている感覚がない。


渋谷の今の印象

個人的にもう20年以上渋谷を見てるけど、正直今も昔もあまり変わってない気がするんですよねw
これまで渋谷で働いてきたけど、転職して3月から六本木勤務になった。六本木はやはり大人の街で、六本木は六本木で今も昔も発信し続けてる。けどそれは渋谷とは全く異なる。若者もいるけど、若者の街ではないし、これからもならないだろう。

一方渋谷はと言うと、やっぱり若者のエネルギーに満ちている。六本木からバスに乗り、渋谷に降りると落ち着く。渋谷はちょっと背伸びするだけで成立するけど、六本木は背伸びでは足りない。六本木は敷居が高い気がする。これはまだ六本木に慣れてないからなのかもしれないけど。

六本木ヒルズを中心として一時期IT企業の聖地になりつつあった六本木だけど、ビットバレー時代からの企業も渋谷にいるし、最近は若いベンチャーも再び渋谷に集結しだしてる。IT系の企業は若者の勢いに満ちているので、やはり渋谷が似合う気がする。これからもやっぱり渋谷はイケテル若者の文化をを育む街でい続けると思うし、そうあって欲しいな、って思ってます。